セラミック治療がやり直しになるケースは？身体への負担や予防法を解説

1. セラミック治療がやり直しになるケース

セラミック治療は高い審美性と耐久性が魅力ですが、適切な処置や管理がされていないとやり直しが必要になることもあります。以下に、よくある再治療の原因を紹介します。

①色が合わない・浮いて見える

セラミックは天然歯に近い色調を再現できますが、隣の歯との色合わせが不十分だったり、時間が経って自分の歯が変色した場合などに「色味が浮いて見える」と感じることがあります。これにより、見た目が気になり、やり直しをしたいと希望されることがあります。
特に神経を取ってしまっている歯は色が変化してくるため、後々合わなくなることがあります。

②歯ぐきとの間に隙間ができる

セラミックと歯ぐきの境目に隙間ができると、見た目の違和感だけでなく、汚れがたまりやすくなり、むし歯や歯周病の原因になることがあります。
これは歯周病などが原因で歯茎が下がって来た時に起こりやすくなります。

③セラミックが欠ける・取れる

強い衝撃や噛み合わせの不具合により、セラミックが欠けたり取れたりすることがあります。特に、奥歯で強い力がかかる場所や、歯ぎしりの癖がある方では注意が必要です。

④歯の中がむし歯になる

見た目に問題がなくても、セラミックの内側でむし歯が進行していることがあります。これは、経年変化によるセメント(接着剤)の劣化などが原因となります。

⑤噛み合わせに不調を感じる

治療後に「違和感がある」「しっかり噛めない」と感じることがあります。これは、咬み合わせの微調整が適切でなかった場合に起こり、放置すると被せ物が割れてきたり、場合によっては顎へ影響が出ることがあります。
咬み合わせの再調整により改善が可能な場合もあります。

⑥審美的な要望の変化

治療当初は満足していても、年月が経つと審美的な要求が変わり、より自然な見た目や透明感を求めて再治療を希望される方もいます。

このように、やり直しの原因はさまざまですが、事前の診断と丁寧な治療計画により、多くの場合回避する事が可能です。

2. セラミック再治療の身体への負担について

セラミック治療のやり直しには、費用や時間だけでなく、身体的な負担が伴う事もあります。再治療を検討する際に、特に知っておきたいポイントを以下に整理しました。

①健康な歯を再度削る可能性がある

再治療では、以前よりもさらに歯を削る必要が出てくるケースがあります。歯は一度削ると元には戻らず、削る量が多くなるほど歯の寿命も短くなる可能性があります。
やむを得ず再治療になった場合は、必要最低限の侵襲に留められる様に意識しながら処置を行います。

②神経を取るリスクが上がる

元々神経に近いくらい深い虫歯だった場合、再治療の際に神経を取らざるを得なくなる事もあります。神経を取った歯は脆くなるため、将来的に破折などのリスクが高まります。

③麻酔や施術の負担

やり直しの治療にも、治療前の麻酔や被せ物や歯を切削する事が必要となります。また治療に苦手意識のある方は施術中の緊張や負担や、さらに痛みが伴うことがあります。治療へ不安を抱える方にとっては、精神的な負担も小さくありません。

④治療期間が延びることがある

再治療の内容によっては、仮歯の期間が必要になるなど、治療終了までの期間が長くなることもあります。生活スケジュールへの影響も考慮しましょう。

⑤治療部位の選択肢が限られる場合がある

前回の治療時に削った量や歯の状態によっては、再治療に使用できる材料や方法が限られる場合もあります。例えば、歯が薄くなっている場合は強度を優先してジルコニアを選ぶなど、材料選択の自由度が下がることもあります。

このように、セラミックのやり直しは見た目だけの問題ではなく、将来的な歯の健康にも大きく関わってきます。治療前には、十分な説明と納得の上で進めることが大切です。

3. セラミック治療のやり直しを防ぐためにできる予防法

セラミック治療のやり直しを避けるためには、治療後のセルフケアと歯科医院での管理が非常に重要です。以下のような対策を意識することで、やり直しを未然に防ぐことが期待できます。

①定期検診の受診

治療後も3〜6か月ごとの定期検診を受けることで、被せ物の状態や歯ぐきの変化、むし歯の再発などを早期に発見できます。定期的にプロによるチェックを受けることは、見た目の維持にもつながります。

②噛み合わせの調整

セラミックは天然歯よりも硬いため、噛み合わせのバランスが悪いと他の歯や被せ物に負担がかかることがあります。特に、治療後に「噛みづらい」「当たる感じがする」といった違和感がある場合は、早めに噛み合わせの調整を行いましょう。

③マウスピースの使用（ナイトガード）

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、夜間用のマウスピース（ナイトガード）を使用することで、セラミックの破損や脱落を防げる可能性があります。就寝中の無意識な力から歯を守ります。

④フロスや歯間ブラシでの丁寧な清掃

セラミックの周囲は、むし歯や歯周病の再発リスクが高い場所でもあります。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使って、隙間の汚れも取り除くようにしましょう。

⑤強い衝撃を避ける食事・習慣の見直し

氷を噛む、硬いナッツをかじる、無意識にペンを噛むなどの癖は、セラミックの破損の原因になります。日常の習慣を見直すことで、被せ物へのダメージを減らすことが出来ます。

どんなに質の高い材料を使っても、日々の管理が不十分であれば再治療のリスクは高まります。治療後こそ、継続的なケアが求められます。

4. 大宮駅すぐの歯医者 大宮マルイPremiumデンタルクリニックのセラミック再治療

大宮マルイPremiumデンタルクリニックでは、見た目の美しさはもちろん、金属アレルギーやむし歯の再発リスクにも配慮したセラミック治療を提供しています。
従来の銀歯や金属を使った治療では、金属アレルギーや見た目の違和感が生じる事があります。
当院では、身体へのやさしさと機能美の両立を目指し、金属を一切使わない“メタルフリー”のセラミック治療をご用意しています。
お悩みやご希望に合わせて、複数の素材から最適なものをご提案いたします。

≪オールセラミック≫

透明感と自然な白さが特長。変色や汚れが付きにくく、美しさが長く続くことが期待できます。
※まれに割れる事があります。

≪ジルコニア≫

人工ダイヤモンド(キュービックジルコニア)にも使われる強度と耐久性があります。強い力がかかる奥歯にも使用出来ます。
※見た目の自然さはセラミックに劣る場合がありますが、表面にセラミックを盛ることで強さと見た目を両立させる事が出来ます。

当院のセラミック治療のこだわり

大宮マルイPremiumデンタルクリニックでは、「歯を守る」ことを最優先に考え、かぶせ物や詰め物の製作時も歯の削除量は最小限にすることを心がけています。

まとめ

セラミック治療のやり直しは、見た目の違和感や機能面のトラブルなどが原因で起こることがあります。再治療には費用や身体への負担も伴うため、できる限り避けたいものです。定期検診や噛み合わせの管理、セルフケアを徹底することで、予防をしていきましょう。

大宮でセラミック治療についてお悩みの方は、大宮マルイPremiumデンタルクリニックまでお問い合わせ下さい。再治療の相談も受け付けております。

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むし歯治療

監修：鈴木 慧

略歴：
2010年　奥羽大学歯学部卒業
2010〜2011 年　奥羽大学附属病院にて臨床研修
2011〜2022年　東北地方の複数の歯科医院にて勤務
2023年　奥州Premium MT歯科・矯正歯科　院長就任

所属学会：
特定非営利活動法人　日本顎咬合学会　会員
スタディーグループ　いいづな総合歯学研究会(ITDC) 所属
宮下矯正研究会　ドミサイル研究会　所属