ダイレクトボンディングは、歯を削る量を最小限に抑えながら、歯の形や色をより自然に整える治療法として見た目にこだわる方に多く選ばれています。
一方で、「どのくらい持つの?」「すぐに取れたり欠けたりしないの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。ダイレクトボンディングの耐久性は治療後の生活習慣やケアによって、大きく左右されることがあるため正しい知識を持つことが大切です。
今回は、ダイレクトボンディングの寿命や耐久性、長持ちさせるポイントについて、大宮の歯医者 大宮マルイPremiumデンタルクリニックが解説します。
1. ダイレクトボンディングの寿命の目安
ダイレクトボンディングに限った話ではありませんが、基本的に歯科の詰め物や被せ物は永久的なものではなく、時間の経過とともに劣化したり、再治療が必要になる場合があります。
しかしながら、ダイレクトボンディングの様なしっかりした治療を選択する事で、より長く持たせることが可能になります。
①一般的な寿命の目安
ダイレクトボンディングの平均的な寿命は、一般的に4〜6年程度とされています。しかし、こちらはあくまで目安でしか無く、5〜10年ほど持つというデータもあります。
➁部位による違い
奥歯など噛む力が強くかかる部位では、負担が大きくなりやすいため寿命が短くなる傾向があります。一方、前歯は力がかかりにくいため、比較的長持ちしやすいといわれています。ですが前歯でも、歯の先の部分などは欠けやすくなります。
➂使用される材料の質
ダイレクトボンディングでは、コンポジットレジンと呼ばれる樹脂素材を使用します。一般的には、保険内で使用されるレジンよりも質が高いものを使用します。使うレジンの種類や品質によって、見た目の変色や摩耗に対する耐久性に差が出ます。
④再治療のタイミング
劣化や欠けが見られる場合や、すき間からむし歯が再発した場合には、再治療が推奨されることがあります。定期的なチェックを受けることで、仮に虫歯になってしまったとしても、早期に対応できます。
ダイレクトボンディングは、定期的なメンテナンスと適切な診断を受けることで、長く維持することが期待できます。
2. ダイレクトボンディングの耐久性を左右する生活習慣
ダイレクトボンディングの寿命は、素材そのものの性質だけでなく、日々の生活習慣や口腔内の環境によっても大きく左右されます。以下に、注意したいポイントを解説します。
①硬いものを噛む習慣がある
氷や硬い飴、ナッツなどをよく噛む習慣は、レジンに強い力がかかり、欠けやすくなります。無意識のうちに行っていることも多いため、注意が必要です。
➁歯ぎしりや食いしばり
夜間や日中の歯ぎしりや食いしばりは、レジンに継続的な負荷がかかり、耐久性を低下させることに繋がります。必要に応じて、就寝時につけるマウスピース(ナイトガード)の使用を検討しましょう。
➂不適切な歯磨き
力を入れすぎた歯磨きや、研磨剤の強い歯磨き粉を使うことで、表面が摩耗して艶が失われることがあります。柔らかい歯ブラシと適切なケア用品が推奨されます。
④着色性の高い食品・嗜好品の摂取
コーヒー、紅茶、赤ワインなどの着色成分は、レジンに色素が沈着するリスクが高くなります。食後のうがいやこまめなケアでしっかり対策しましょう。
生活習慣の見直しと日常のちょっとした工夫が、ダイレクトボンディングの耐久性を高める大きなポイントといえるでしょう。
3. ダイレクトボンディングを長持ちさせるためのポイント
ダイレクトボンディングをより長く保つには、毎日のケアや生活習慣の見直しが欠かせません。治療直後からの行動が、その後の持ちに影響を与えることがあるため、以下の点を意識して生活することが大切です。
①柔らかめの歯ブラシを使用する
毛先の硬い歯ブラシで強く磨くと、レジンの表面がすり減ったり細かなキズが入る可能性があります。柔らかめの歯ブラシで優しく磨く習慣をつけましょう。
②フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素は歯質の強化に役立ち、むし歯の再発予防にも有効とされています。毎日のケアで使うことで、修復部分だけでなく周囲の歯の健康維持にもつながります。
③間食やダラダラ食べるのを控える
頻繁な飲食はむし歯菌の活動が活発になり、口腔内環境が酸性に傾くため、むし歯ができやすい状態をつくるとされています。食事や間食の時間や回数を決め、口腔内環境をコントロールするようにしましょう。
④ナイトガードの活用
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードの使用が推奨されます。就寝中の負担を軽減し、レジンの欠けや摩耗を防ぐサポートとなるでしょう。
⑤定期検診とクリーニングの継続
3〜6か月ごとの検診では、ダイレクトボンディングの状態や噛み合わせをチェック出来ます。
また、清掃状態を確認する事で、虫歯になりづらい環境になるように指導することもできます。
日常生活に少しの意識を加えることで、ダイレクトボンディングの寿命を延ばすことが期待できます。
継続的なケアとプロによるチェックが、持ちを良くする助けになるでしょう。
4.大宮の歯医者 大宮マルイPremiumデンタルクリニックの根管治療
大宮駅から徒歩1分の歯医者 大宮マルイPremiumデンタルクリニックでは、歯をできるだけ削らずに見た目と機能を整えるダイレクトボンディング治療を行っています。
すき間・欠け・変色などのお悩みに対して、レジン(樹脂)素材を直接歯に盛り足して形を整えることで、自然な仕上がりを目指します。
治療は基本的に1回の来院で完了することが多く、型取りや仮歯が不要なため、スピーディーな対応が可能です。
歯の色や形の微調整もその場で行えるため、見た目の美しさを重視される方にも適しています。
ダイレクトボンディングのこだわり①
精密な仕上がりのために、拡大鏡を使用して細部まで丁寧に調整しています。
ダイレクトボンディングのこだわり②
患者さん一人ひとりの歯の色や形に合わせた自然な仕上がりを追求しています。
ダイレクトボンディングのこだわり③
症例によっては、セラミックとの組み合わせも含めて柔軟にご提案しています。
≪こんなお悩みに対応≫
・前歯のすき間が気になる
・歯が少し欠けてしまった
・昔の詰め物の色が気になる
・できるだけ歯を削りたくない
・短期間で見た目を整えたい
ダイレクトボンディングは比較的身体的負担を少なくし、見た目と噛み合わせを整えられる治療です。
歯の状態やご希望に応じて、適した方法をご提案いたします。
▼大宮マルイPremiumデンタルクリニックのダイレクトボンディングの詳細はこちら
まとめ
ダイレクトボンディングは、自然な見た目と歯を削る量の少なさが特徴ですが、寿命や耐久性には個人差があります。
使用状況や生活習慣、口腔ケアによって変わることがあるため、適切なセルフケアと定期的なメンテナンスを続けることが大切です。
ダイレクトボンディングの寿命についてお悩みの方は、大宮の歯医者、大宮マルイPremiumデンタルクリニックまでお問い合わせください。
監修:鈴木 慧
略歴:
2010年 奥羽大学歯学部卒業
2010〜2011 年 奥羽大学附属病院にて臨床研修
2011〜2022年 東北地方の複数の歯科医院にて勤務
2023年 奥州Premium MT歯科・矯正歯科 院長就任
所属学会:
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
スタディーグループ いいづな総合歯学研究会(ITDC) 所属
宮下矯正研究会 ドミサイル研究会 所属